わのちえオフィシャルサイト

近江茶はどんなお茶?~日本五大銘茶のひとつ、朝宮茶~

2020年11月19日
緑茶

緑茶やその種類について

緑茶というのは茶葉を発酵させず、蒸して熱処理をすることで酵素の働きを抑えたものを指しています。
緑茶と一言で言われても種類があり、玉露や煎茶、番茶などが挙げられます。
玉露とは、新芽が2、3枚開き始めたら陽の光を遮って育てた茶葉です。
渋みがなく旨味が豊かなのが特徴です。
ほうじ茶は、煎茶や番茶を強火で煎って香ばしさを引き出したお茶です。
抹茶は原料となる甜茶を石臼で挽いた物になり、煎茶は食事のときなどに一番飲まれているお茶です。
緑茶にはポリフェノールの一種であるタンニンやカフェイン、旨味成分のテアニン、ビタミン、ミネラルが含まれています。
緑茶の効果としては、抗酸化作用や血中コレステロール値の低下、脳細胞の活性化、疲労、眠気対策やリラックス効果を期待することができます。

茶畑

近江茶とは

近江茶とは、滋賀県で生産されている緑茶の総称です。
甲賀市で最も多く栽培されています。
その起源は平安初期の805年にまで遡り、伝教大師最澄が唐の国から茶の種子を持ち帰って、比叡山の麓に蒔いたことがその始まりと言われています。
それが日吉大社近郊で、その一隅にある茶園はそのものであると伝えられています。
この辺りの気候の特色として、昼夜の温暖差が激しく霧が発生しやすいお茶の栽培に適した環境が整っていました。
好条件が揃ったことで良い品質の茶葉が栽培されており、風味豊かで上品な高級煎茶が栽培されています。
美味しく入れるコツは、70度のお湯に2分程度蒸らすと良いでしょう。
近江茶には、朝宮茶や土山茶、政所茶や北山茶といったブランドがあります。

信楽焼 狸

朝宮茶とは

朝宮茶とは、近江茶のブランドのひとつです。
滋賀県甲賀市信楽町周辺で栽培されているお茶になり、京都の宇治、静岡の川根、静岡の本山、埼玉の狭山と並んで日本五大銘茶のひとつに数えられています。
唐から最澄が持ち帰った茶の種子を、815年に朝廷に献上するために朝宮の岩谷山に植えたことからその歴史が始まった、と言われています。
江戸時代には朝宮を頻繁に訪れていた松尾芭蕉によって「木隠れて 茶摘も聞くや ほととぎす」との歌も詠まれています。
特徴としては、山間地の寒暖差の大きい場所で栽培されているために、独自の香りと深い渋みがあります。
緑茶の最高峰とも言われている美味しいお茶です。
朝宮茶を信楽焼の器でふるまうという、おもてなし条例まで制定されているのです。

オフィシャルオンラインショップ