発芽玄米のカロリーは?ダイエットに向いている?

発芽玄米はダイエットに向いているの?
発芽玄米とは、玄米を水につけ、胚芽をわずかに発芽させたものです。発芽の際に酵素が活性化し、出芽のために必要な栄養素を玄米の内部に増やしていくので、玄米より栄養価が高くなります。
体に非常に良い成分がたくさん入っている発芽玄米は、健康維持には非常に魅力的な食材です。
この発芽玄米はダイエットには向いているのでしょうか?
実は、カロリーにおいては白米や玄米とあまり変わりません。
では一体カロリーはどれくらいになるのでしょうか。
白米と玄米、発芽玄米でそのカロリーを調べてみました。
【それぞれの1合あたりのカロリー】
- 白米 534kcal
- 玄米 525kcal
- 発芽玄米 525kcal
それぞれの1合あたりのカロリーは、白米が534kcal、玄米が525kcal、そして発芽玄米も525kcalとなっています。
見た目的なカロリー数は白米と対して変わりません。
ただ、同じカロリーながら、発芽玄米にはビタミンやミネラルの他にフェルラ酸、オリザノール、GABAといった優れた成分を多く含有しており、健康維持に多いに役立ちます。
GABAはイライラを抑えるのに効果的とされ、白米にはあまり含まれていない成分です。

GI値と血糖値
食事や間食をすると、食べ物は胃や十二指腸で消化され、小腸から吸収されます。このとき吸収された糖分はブドウ糖として血液中に取りこまれます。このとき、血糖値が上がります。
血糖値の上がり具合が急激だと、それを処理するためにインスリンも多量に分泌されます。
インスリンは血中の糖分を脂肪に換えて体にため込む働きがあるため、脂肪がたまりやすくなります。
一般的に、血糖値が上がりやすいのはすぐエネルギーになりやすいごはんやパン、果物、砂糖などの炭水化物の多い食事と言われています。
血糖値が上がりやすい炭水化物ですが、昨今の研究から、同じ量の炭水化物を含む食品でも、食物繊維の量により血糖値が急激に上昇するものとおだやかに上昇するものがあるということがわかりました。
ここで注目されるのがGI値です。
GI値とは値が低いほど血糖値が上がりにくく、脂肪をためにくくします。
白米、玄米、発芽玄米のGI値を調べてみました。
【白米、玄米、発芽玄米のGI値】
- 白米 GI値:81
- 玄米 GI値:91
- 発芽玄米 GI値:54
白米のGI値は81、食パンは91に対して発芽玄米は54となっています。
発芽玄米は食物繊維をたっぷり含んでいるので複合炭水化物からブドウ糖に分解され吸収されるのに時間がかかります。そのため血糖値が安定し、ダイエットにも最適とされています。噛みごたえもあるため、満腹中枢を刺激するので食べ過ぎの予防にも役立ちます。
これらのことから、発芽玄米はダイエットに向いている食材と言えるでしょう。

発芽玄米のデメリット
発芽玄米にデメリットはあるのでしょうか。
実は、発芽玄米のデメリットはメリットと表裏一体となっています。
GI値が低いのでダイエットに向いているとはいえ、カロリー自体は白米と変わりません。
食べ過ぎると当然そのカロリーを摂取することになります。
食物繊維が豊富な発芽玄米ですが、摂りすぎると胃腸に負担をかけることもあります。フィチン酸の強力なデトックス効果は魅力的ですが、カルシウムやリンといったミネラルの吸収を妨げます。
タンパク質系のアレルゲンが含まれているため、アレルギーを持っている方や、特に小さなお子様は注意をした方が良いでしょう。