日本茶の種類を紹介|北山茶とは?玉露・煎茶の美味しい淹れ方

北山茶とは
北山茶は、山県市において5月中旬から6月中旬にかけて採れる、やぶきた品種のお茶です。
このお茶は、山県市の最北端に位置する北山地区で栽培されている日本茶です。
北山地区は寒暖の差が激しい気候で、日本一の伏流水を含む清流に囲まれた、茶栽培には非常に好条件の場所と言えます。
神崎川や円原川沿いに点在する茶畑で栽培されていますが、特に円原川沿いの茶畑には朝霧が発生するため、お茶の味や香りをよくしてくれます。
収穫時期は、新茶は5月中旬、番茶は6月中旬に収穫時期を迎えます。
新茶は味が濃くて大変な人気があり、番茶は渋みが少なく大変飲みやすくなっています。
茶師が手間暇かけて栽培した北山茶は、何煎煎れても風味豊かな味わいが特徴です。

玉露とは
日本茶の一種である玉露は、高級茶としても有名です。
製造法上の分類としては煎茶の一種ですが、茶葉の栽培過程において、収穫前の最低2週間程度を日光を遮る覆いを施して栽培します。
この日光を遮ることによりテアニンなどのアミノ酸が増加して、逆に「カテキン=タンニン」が減少します。
要するに苦味が抑えられ、旨味が増すお茶になるのです。
覆いを被せたことによって特徴的な香りをまといます。
これを覆い香と呼びます。
玉露は日本の煎茶の一種ではありますが、実際には煎茶と玉露は分けて考えられています。
玉露の滋味と香気の特徴を最大限に活かす美味しい煎れ方は、60度程度の低温(茶葉によっては40度)でゆっくりと抽出することが大切です。

煎茶とは
煎茶とは日本茶のひとつですが、狭義においての煎茶とは日光を遮らずに栽培を行い、新芽を用いて加工を施したものを指しています。
茶葉を揉まないで乾燥させ、粉末にしたものを抹茶と呼びますが、これに対して茶葉を湯に浸して成分を抽出する煎じ茶のことを言います。
美味しい入れ方は、急須に一人当たり2,3gの茶葉を入れてお湯を注ぎます。
お湯の温度は、高級茶葉の場合には70度、中級煎茶で80度から90度が良いでしょう。
30秒から2分程度蒸らし、順番に少しずつ注いでいきます。
煎茶は、冷たく飲むこともおすすめです。
水出し煎茶は急須に多めに茶葉を入れて、冷水を注いで5分待っていただきます。
甘みと苦味、渋みの調和が取れるのが良いと言われています。